丸高

天草の名店 Tシャツ 巡り
丸高 編

アマクサローネの会期は長い。

アマクサローネは週末を挟んで5日間も開催される。

こと、スタッフともなると準備から撤収まで含めると1週間以上、アマクサローネの一員として動き続けることとなる。

アマクサローネの夜は長い。

まるでそれが決められたルールであるかのように、スタッフ、出展者が夜の街へ繰り出すのだ。

毎夜毎晩、才能開花。

昼間は静かだったあの子が、突然開花するのである。

そんなアマクサローネの定番のお店が「丸高」である。

開催時間も終わり、集合は「とりあえず丸高」となる。

老いも若きも、島外出展者も、地元民もすべてが満足する「とりあえず丸高」としての完成度は素晴らしいのである。

最初のお店としての丸高は、定番の刺し盛りや、ずり刺し、茄子のからしみそ揚げなど、リーズナブルかつビールを何杯でも飲めてしまう味付け。

次のお店としての丸高は、おでんや焼き鳥など、1次会で十分食べたはずなのに、不思議と箸が進んでしまう。

特に昭和37年に創業して以来の看板メニューであるおでんのカウンターは、ちょうどいいその距離感が、人と人をスッと近づける。

シメのお店として入った丸高は、肉うどんや、おにぎりなど、2次会でも食べたはずなのに、なんでかすっかり落ち着いて、「やっぱりシメは丸高だよね」なんて言いながら、スススっと食べてしまう。

アマクサローネの夜は長い。

仕事が終わった人たちが、あとから後から来るものだから、最初からシメのお店として、ずっと丸高に入り浸る。

お客さんが入ってくると、知り合いでもないのに、なんとなく会釈してしまう。

そう、「丸高」に集まるものは、ファミリーなのである。

昭和37年に創業の丸高。
もともと2軒だったお店をつなげているので入口が2か所ある。なんとなくどちらから入るか迷うが、どちらから入っても丸高である。

まだやってる?
っと思わずやってしまう暖簾
入口に入るとかっぷくのいいタヌキと目が合う。

今日は取材だから。
っと一生懸命、何を質問するか考えた挙句、アドバイス通り「創業は何年ですか?」っと平凡な質問しか浮かばない
その3分前。

2代目あけみさんと丸高Tシャツ。

創業から続く、秘伝のおでん。
そのダシは黒く、見た目とは裏腹にあっさりとしている。

おでんといえば、だいこん。
とにかくうまい。

おでんといえば、イワシバーグ。
イワシとは思えないハンバーグ。

うまい。

だんだん、「あ。もう、これってコラムとか書くの無理じゃないかと悟り始めてる」

その3分前。

商売繁盛のだるま。
店内に響く和やかな笑い声を聞くと、お店はダルマってるなっと理解できる。

「丸高のTシャツ。3,300円で販売中!です」
と分かりやすいように、「3,300円と一緒に写真を撮りたいです」という分かりにくい要望にも快く応えていただく。
申し訳ありません。

砂ずりの刺身。
コリコリとした触感と薬味の爽快さが、醤油と相まって最

丸高を背負う漢の背中。
3,300円で背負えます。

おでんカウンターに収まるあけみさん。
おでんカウンターの裏側、その凹のスペースは選ばれた者のみ立てる(?)とか。

飲んでいる間にも、ほかのテーブルからたくさんのおでんの注文が入る。

店内にはお寿司のカウンターもあり、にぎりも1貫から注文できる。値段もリーズナブルで、生簀もあるので、鮮度の良いお寿司を食べることができる。

かわはぎ
その身を薄く捌くと、まるでフグ刺しを食べているかのような触感。肝も大きく、肝を醤油に溶かして肝醤油にして食べるのが”ツウ”の食べ方とか。

店内には生け簀があり、地元で採れた魚を常時ストックしている。

天草名店案内人 ナカスタツヤ

御食事処
丸高
天草市中央新町12
0969-23-4728